創造力なき日本 アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」村上隆③
ひとを喜ばせるために
ぼくは、自分のことを"道化"であり、猿回しの猿だと思っています。キキーッ、キキーッと鳴いて、地面に手をつきながらクルクルと回っているのです。いくら世界で名前が売れてもそれは変わらず、道化を演じ続けることが仕事なのです。
アーティストの仕事は道化だと村上氏は言う。自由に自分が好きなことだけをやっていられるほど甘い世界ではないのだ。
一方で、この言葉は顧客に媚びることを意味しない。なぜなら、顧客の期待値はどんどん上がっていくからだ。
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相手の期待値を図り、それを超えるために全力を尽くす。人を感動させ続けるのは、このようなシンプルな原理だと思った。この自分の能力と顧客の期待値という枠の中で、自由に全力を尽くしたい。
創造力なき日本 アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」 (角川oneテーマ21)
- 作者: 村上隆
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/10/10
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なぜ人と組織は変われないのか―ハーバード流 自己変革の理論と実践 ロバート・キーガン①
変われない本当の理由
しかし、自動車を運転する人が片足でアクセスを、もう片足でブレーキを踏んでいれば、そのときシステムの内部には膨大な量のエネルギーが駆けめぐっている。そのエネルギーが二つの正反対の方向に流れているせいで、自動車が前に進まないのである。
人はいつもこのような複雑な矛盾の中で生きている。
健康のために痩せたいだと思い、ジムに通いはじめた。けど、本当の理由は好きな人に認められたいっていうことなんだけど、体を鍛えても、その子を振り向かせられないって薄々気づいている。
そう考えはじめると、ジムで鍛えてるときもどこか力が入らなかったり、ジムに行くのが面倒になってしまう。
正しいことをやろうとしているときに、別の正しいことで力が発揮されないのだ。
キーガン氏は、変わりたいときに変わらないように働きかける免疫を見つけることが大切だと説く。
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僕の場合、極端に人に嫌われることを恐れている。その免疫の奥底に潜む理由を把握することをまずしないと、いつまで経っても変わらない。
なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践
- 作者: ロバート・キーガン,リサ・ラスコウ・レイヒー,池村千秋
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アートフェア東京2016
アートフェア東京2016
ミニ書評ばかり書いていたけど、たまには普通のブログ記事を笑
土曜日にアートフェア東京を視察してきた。
日本だけでなく、アジアを中心に他国のギャラリーも多数参加。
11:30くらいには、結構な人で会場が埋まってきました。
作品も日本らしい書道や今風の作品も多数並んでいた。
イギリスのFRIEZE、フランスのfiac、スイスのArt Baselなど世界の一流アートフェアが日本にないのが現状。香港やドバイは世界の一流都市に仲間入りするために、国家戦略レベルでアートやアートフェアに力を入れている。
TBSの赤坂サカスなどを大ヒットさせた来住さんが、エグゼクティブプロデューサーとしてどんどん拡大させていくだろう。
海外との大きな違いは、売買がそれほどされてないことかなと感じた。
日本のトップギャラリーである小山登美夫などを覗くと、外国人が多く訪れて、「これはいくら?」っていう会話がされていたようにみえた。
他のブースは、鑑賞がまず大前提みたいな雰囲気があったので、世界の一流アートフェアの仲間入りするには、そういう格式高い要素も必要かもしれない。
ギャラリー 2016 vol.5―アートフィールドウォーキングガイド 特集:三者三様/東京のアートフェア
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創造力なき日本 アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」村上隆②
勝つための戦略
ただし、自分に才能がないことに対して無自覚であっては話になりません。絵が下手であるならば、その分、描き続けること。そして、絵が下手なりにどうすれば勝負をできるかと考え、研究や分析を重ねていくことです。
村上氏自身、この努力型だと言っている。天才型だと誤認せず、どこで自分が勝負できるのかを日々、研究しているのだ。
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僕自身も努力型に属すると思う。戦略は描くけど、その通り進められるほど器用ではないし、感覚でいろんなことができるほどの才能もない。
けど、どこか天才型への憧れか、たまに自分には才能があるんだと自惚れている自分がいる。もっと徹底的に自分の勝負ポイントを見極める必要がある。
・過去の読書
創造力なき日本 アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」 (角川oneテーマ21)
- 作者: 村上隆
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ハーバードの人生が変わる東洋哲学──悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 マイケル・ピュエット①
人生の道を生み出す
道は、わたしたちが努力して従うべき調和のとれた「理想」ではない。そうではなく、道は、自分の選択や行動や人間関係によって絶え間なく形づくっていく行路だ。わたしたちは人生の一瞬一瞬で新たな道を生み出している。
僕はこの「道」の考え方が好きだ。理想の道があるわけではない。一瞬一瞬の出来事から、自分の「道」を選択していく。周りから、言われた道なんか歩きたくない。困難だけれども、自分で責任を取りながら、自分の足で一歩一歩進んで行きたい。
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自己啓発書は悪くないと思うんだけど、最近思うのが古典のしっかりしたやつをきちんと1冊読みたい。話はそれからかもしれない。
ハーバードの人生が変わる東洋哲学──悩めるエリートを熱狂させた超人気講義 (ハヤカワ・ノンフィクション)
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創造力なき日本 アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」村上隆①
持続する粘着性
二十四時間、三百六十五日に近い体制で仕事を続ける。どうしてかといえば、いつインスピレーションが針に引っ掛かるかがわからないからです。(省略) また、不断の緊張を保つこととともに大切なのは、できるだけ頭をリラックスさせておくことです。両者は相容れないことだと思われるかもしれませんが、それを両立させるバランス感覚が大切です。
このバランス感覚がとても難しいと感じているが、アーティストにとって、このバランスの真ん中に立ち続けることこそ、日々のトレーニングだと村上氏は指摘している。
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村上氏は、羽生善治氏の「決断力」がアーティストの感性や直感の思考を磨くのに学ぶべきと主張している。羽生さんは昔読んだ記憶があるが、まず再読してみる。
創造力なき日本 アートの現場で蘇る「覚悟」と「継続」 (角川oneテーマ21)
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- 作者: 羽生善治
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Quiet Power: The Secret Strengths of Introverts Susan Cain①
CONNECT AND LISTEN:
Introverts specialize in forging deep personal relationships. We’re great listeners. Both of these traits can transform you into a powerful leader. When people see that you care about what they’re thinking and feeling, they’re more likely to follow you. If you don’t think you excel in large groups or at the podium, build your alliances slowly and steadily, one empathetic conversation at a time.
内向型人間の時代のスーザン・ケインの最新作。内向的な人間の可能性について書かれた前書の内容が、子供の教育の視点で書かれている。そう、 外向的な性格がヒーローになる教室で、どのように振る舞うか?
読んでいて思ったのが、この課題は教室に限らない。職場だってそうだ。改めて、 内向型の特徴である「聴く」スキルを基に、どのように相手との距離を縮めるか?それが大事だ。
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自分の想いをどこかで主張しなきゃっていうのに焦りすぎていて、周りの声をきちんと聴けていない。
まずは、聴くことで相手との信頼関係を築く。
Quiet Power: The Secret Strengths of Introverts
- 作者: Susan Cain,Gregory Mone,Erica Moroz
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- 作者: スーザン・ケイン,古草秀子
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Quiet: The Power of Introverts in a World That Can't Stop Talking
- 作者: Susan Cain
- 出版社/メーカー: Penguin
- 発売日: 2013/01/03
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