SHIKOの道

〜海外の最新洋書と好きな音楽を中心に〜 まずは試行と思考を高い志向で

伝統

スーパー浮世絵 『江戸の秘密』展

世界で最も美しいと称される浮世絵をデジタルアートで 茅場町特設展示場で開催されている、スーパー浮世絵 『江戸の秘密』展 デジタル技術で再現された浮世絵が魅力的だ。 感想を一言で言うと面白かった。 特にデジタル以外のところに色々と工夫がされていた…

伝統工芸品の魅力⑨:有田焼400年の歴史

有田焼400年の歴史 渋谷ブンカムラに行ってみたら、有田焼400年の記念のイベントがやっていた。 人間国宝の柿右衛門先生や今右衛門先生から、宮内庁御用達の香蘭社、深川製磁まで多彩な窯元が出展していた。 日本の磁器の原点ここにあり!という顔ぶれだ。 …

美術手帖 2016年6月号③

東京のアートフェアが目指す姿とは? ミラノサローネ国際家具見本市を例に挙げると、あそこには圧倒的な集客力と発信力があるからこそ、企業やブランドも大きなエキシビジョンを企画して勝負に出ています。それに、メイン会場だけでなく街中の至る所にも展示…

伝統工芸品の魅力⑧:金属加工の街が生み出すタンブラー

金属加工の街:新潟県 燕市&三条市 冷たいものをいれれば冷えやすく、熱いものをいれれば冷めにくい。 そんなチタンのタンブラーを作っているのが、新潟県燕市だ。 職人の高い技術で加工されている。近年は、そこにデザインが加わり、品薄状態だ。少しお値段…

伝統工芸品の魅力⑦:着物をどのように広めるか?

着物をより身近に!先月、ホビーショーに行ったときに、着物の専門学校と伊勢丹がコラボレーションで、フッションショーを開催していた。専門学校生が自分でデザインした着物。今風というか、新しい風を感じた。なかなか、日常生活では着る機会はない着物。…

伝統工芸品の魅力⑥:会津塗を施したガラス

福島県:会津塗漆器としては、もしかしたら輪島塗の方が有名かもしれない。しかし、歴史的には輪島塗、津軽塗よりも早くから盛んだったのが、福島県の会津塗だ。それは、豊臣秀吉の時代まで遡る。この400年以上重ねた技術は漆器に留まら、様々なカタチで応用…

伝統工芸品の魅力⑤:磨かれたガラス江戸切子

美しく磨かれる職人技 カガミクリスタルでは、「刹那的場当たりの効果を狙う創造を忌み、真に価値のあるものを創造する精神を常に持つ」と各務鑛三が説いた“もの創りの心”をカガミクリスタルの心として、これからもたゆまぬ錬磨によって技能を深め、高度な…

伝統工芸品の魅力④:変幻自在のすずがみ

すずがみ まずはこちらの動画を観てほしい。 すずがみ 変幻自在に折り曲げたり、形作ったりしているのが、 高岡錫物を江戸時代からやってこられているシマタニ昇龍工房さんがつくられている"すずがみ"だ。 実際に実物を何度か触ったことがあるが、やわら…

伝統工芸品の魅力③ 高岡銅器のさりげない美しさが光るGuinomi Sake Cup

喜泉 Guinomi Sake Cup kisenでは金属の良さを自由に活かした品々をお届けします。美しさはもちろん、使い手の立場に立って凝らした工夫が「暮らし」に喜びを添えていく。そんな心地よいデザインのプロダクトを発表していきます。また、kisenのプロダクトの…

伝統工芸品の魅力②:品薄で入手困難!南部鉄器

生産が全く追いつかない 岩手県盛岡市の南部鉄器。今最も品薄な伝統工芸品と言ってもいいのではないか?色々とコンタクトをしているが、鉄瓶なんかはどこも品薄になっている。 南部鉄器 鉄瓶 新丸アラレ 2.2リットル T-2-5 出版社/メーカー: アサヒ メディア…

伝統工芸品の魅力①世界のアーティストが惚れたWashi

伝統工芸品を紹介 転職して、少し慣れてきたので最近のお仕事のご紹介及び伝統工芸品の魅力についてもブログに書いていきたい。 現在、きゃりーぱみゅぱみゅの芸能事務所アソビシステムさんとのコラボレーションで、伝統工芸及び日本文化の普及に取り組んで…

ニュースで学べない日本経済 大前研一①

地方創生はイタリアから学べ「国破れて山河あり」ではないですが、イタリアの場合、国が破れても地方都市は生き生きしています。(省略) いろいろ見てきましたが、ほとんどすべてが1500億円の規模です。小さな村一つが世界を相手に1500億円のビジネスを生み出…

いのちを纏う―色・織・きものの思想 志村ふくみ①

形見分けきものは魂の依代です。(省略) だからそれを最もよく表しているのが、日本語の「形見」という言葉。その人が着ていたきものはこの人の魂の依代だから、その方が死んだ時に、その方を愛する方たち、その方の親しかった方、その方に連なる方にお分けし…

魯山人陶説 北大路魯山人①

至高の美とは?自然は芸術の極致であり、美の最高である。美味しんぼの海原雄山のモデルとなった人物である魯山人。カタチや表面上の形式には美は存在しない、その作品にある魂や精神にこそ美は存在すると述べている。では、魂や精神とは何か?それは、自分…

芸術を創る脳: 美・言語・人間性をめぐる対話①

芸術の役割 芸術は、何も人がびっくりするようなことではなくて、皆が忘れてしまっていること、忘れているけれども人々が必要とすることを提案できるかどうかで真価が問われるのです。 日本画の千住博先生は、本書でこう述べている。発展している都市は、必…

美術手帖 2016年 1月号 ①

日本画とは何か?ただ技術的なことではなく、外交や政治といったものを含んだ概念として「日本画」は創出された。(省略) 日本画か洋画かを位置づけるのは、一人の画家の想いや考え方ではなく、社会だった。正直なところ、アートに仕事をしているにも関わらず…

Casa BRUTUS特別編集 長く使いたい暮らしの道具①

日本の工芸の現在の地点とその未来ヨーロッパのスーパーブランド、それこそエルメスは1万人の社員のうち4000人が職人です。彼らは職人のすべてを養っていますが、日本ではそこまでできない。それを解決するにはまず、目に見える成功が必要なんです。こう語る…

新しい仕事は日本文化を世界へ!趣味として嗜んでいたミーハーな僕がそれを仕事すると決めた3つの理由

4月から始まる新たな挑戦 昨日付けで退職し、新しい環境で働く決断をした。今日は、4月からの方向性について書きたい。もちろん、まだ働いていないので想像の世界のお話になる。だけど半年後、1年後、3年後に振り返った時に、自分にとって刺激になるように…

茶室夢庵-八芳園の美しい庭園の中で頂く点茶

白金台にある美しい日本庭園 セレブが住むイメージがある白金台。明治学院大学、シュラトン都ホテルの近くにあるのが、八芳園だ。 入り口をくぐると美しい日本庭園が広がっている。 主に結婚式場として、利用されている。和の雰囲気が漂う空間だ。 鯉が泳い…

「五百羅漢図展」 村上隆氏が伝えたいことの輪郭が徐々に見えてきた

森美術館で公開されている村上隆の五百羅漢図展宗教と芸術、人間の死や限界がテーマとなっているこの個展。森美術館の年間会員でもあるので、すでに数回訪れている。 初めて行ったときは、正直なところ難しくてよくわからなかった。今書いているブログの最初…

世界はなぜ日本の「ものづくり」に惚れるのか?その答えは「民藝」にあり!

日本の良さを再発見する雑誌、ディカバー・ジャパン Discover Japan (ディスカバー・ジャパン) 2016年 02月号 出版社/メーカー: エイ出版社 発売日: 2016/01/06 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 2月号の特集が、"世界はなぜ日本の「ものづくり」…

Wabi-Sabi わびさびを読み解く for Artists, Designers, Poets & Philosophers レナード・コーレン

日本人にとって「わびさび」とは何か? Wabi-Sabi わびさびを読み解く for Artists, Designers, Poets & Philosophers 作者: レナード・コーレン,内藤ゆき子 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社 発売日: 2014/06/20 メディア: 単行本(ソフトカバー) こ…

パリピによってクラブの灯りが消えていくTokyo…クラブカルチャーから再生したベルリンから学ぶ、多様性を育むために必要なこと

クラブはパリピによって衰退している Tomoさんのブログで根底に流れるPLURの精神を知ってから、僕はEDMが好きだ。クラブにも月一回くらいで通っている。そんなTomoさんは、年初に辛辣なコメントブログに書いている。 新年早々なんですが、日本ではEDMのイメ…

英語勉強:語学交換パートナーとのカンバセーション 2回目

今年こそ英語力を! 毎年同じことを言っているけど、今年はもっと力を入れてやる。特に、ネイティヴとの会話する機会をどんどん増やしていきたい。 ということで、昨年末からスタートした語学交換パートナーとのカンバセーションの2回目を昨日実施した。前回…

新年 一般参賀 なぜ8万3000人が正月に皇居を訪れるのか?

陛下新年恒例の一般参賀が、皇居で行われた。天皇陛下は、「皆さんとともに、新しい年を迎えることを誠に喜ばしく思います。本年が、国民1人ひとりにとり、安らかで良い年となるよう願っています。年頭にあたり、わが国と世界の人々の平安を祈ります」と述べ…