SHIKOの道

〜海外の最新洋書と好きな音楽を中心に〜 まずは試行と思考を高い志向で

カルチャロミクス;文化をビッグデータで計測する エレツエイデン

「文化」について考えるのは、文系の学問だと思っていたら間違いだ

歴史を学び、芸術を鑑賞し、文学を読む
そういった行為を通して、これまでの「文化」を学び、次に繋げていく、そういうものだと思っていた。
しかし、その考えを180度覆してくれた本がある。

カルチャロミクス;文化をビッグデータで計測する

カルチャロミクス;文化をビッグデータで計測する

Googleはすでに3000万冊以上の書籍をスキャンして、電子化することに成功している。
今や、ビッグデータがどんどん進化する時代だ。
著者のエレツエイデン氏らとGoogleで共同開発したのが、「Google・Nグラム・ビューアー」
ある単語を入力することで、その単語の出現頻度を時代ごとにプロットできるシステムだ。

これにより例えば、ヒトラーが言語弾圧していた時代の言語傾向を特定することができる。
もしかしたら、同じような傾向がFacebookなどのSNSで特定の地域に見られたら、、、
そこは閉鎖的な空間になっているのかもしれない。

そう、これまでの(我々が知っている)歴史はすでにデータ化されていると言ってもいい。
もちろん、すべての歴史が残っているわけではない。スキャンしたデータは必ずしも正確ではないだろう。

しかし、これからは違う。GoogleツイッターAmazonなど我々の言動のほとんどがデータ化される。
神田昌典さんがFacebookのページで、Facebook広告についてこのように言及していた
Facebookは"いいね"だけでなく、最近ボタンを増やした"すごいいいね"や"良くないね"の押下も細かくデータ化して、次の広告展開に活用している。
もはやあらゆるインターネット上の情報が、解析される。今や立体物も3Dプリンタで復元できるのだ。すなわち、データ化されるのは、2次元だけでなく、3次元も対象になる。
これらのデータから導かれた社会が、我々が思い描くよりも先に実現するということもそう遠くはなさそうだ。

カルチャロミクス;文化をビッグデータで計測する

カルチャロミクス;文化をビッグデータで計測する