SHIKOの道

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スピルバーグ最新作 「ブリッジ・オブ・スパイ」 冷戦の歴史を振り返るということ

アカデミー賞6部門にノミネート
一ヶ月に一回は最新作を観るようにしている映画。先月はスターウオーズを観た。
そして、今月観たのは、スピルバーグの最新作 「ブリッジ・オブ・スパイ」
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アカデミー賞にも6部門もノミネートしている話題作だ。
 

冷戦時代の実話

舞台は、1960年代ベルリン。ちょうど、東西を分断する壁が作られた頃。
トム・ハンクス演じる弁護士ジェームズ・ドノヴァンが、ソ連スパイのルドルフ・アベルの弁護を引き受けたことから始まる。
「スパイをどのように裁くのか?」
憎しみにより、判決が感情に押し流されそうになるのは当然だ。ましてや、冷戦中。
主人公ジムは、そんな世間のプレッシャーと戦いながらも、自らの正義を全うする。
その裏では、アメリカ兵のパワーズがソ連の捕虜に、アメリカの大学生のプライヤーが東ドイツで監禁されてしまう。ここから、アメリカ、ソ連、東ドイツのそれぞれの立場からの交渉戦が始まる。
 

スピルバーグはなぜこの映画を撮ったのか?

ここからは僕の想像のお話。スピルバーグはなぜこの映画を撮ったのか?
それは、「ベルリン」の歴史をもう一度考える必要があると悟ったからではないだろうか?
当時は、資本主義と共産主義という2つの価値観で分裂していた。
55年の時間が経った今、我々は同じような境遇に立たされている。ISを筆頭としたイスラム国の問題だ。
イスラム国の捕虜となり、殺された人も何人もいる。その中で、我々はどのように社会の中で、自分と違う価値観と接していくべきなのか?
映画の中で、アベルに死刑を求める国民が、その彼を弁護するドノヴァンを目の敵にするといったシーンは、イスラムをアメリカから完全に排除しようとするトランプ氏の支持率が上がっているのと重なってしまった。
やはり歴史に学べということだろうか?もう一度、ベルリンの歴史を振り返ることで、何か答えの光が見つかるかもしれない。そう感じた映画だった。
 
PS.この主人公のドノヴァンはすごい人ですね。キューバ編をやって欲しい。
ドノバンは1962年の捕虜となった米国のパイロット、フランシス・ゲーリー・パワーズ (Francis Gary Powers)とソビエトスパイ、ルドルフ・アベル(Rudolf Abel)の人質交換、および1962年のキューバーでのBay of Pigs Invasion作戦失敗による1113人の米国人捕虜の帰還交渉で広く知られている。 
ベルリンの壁―ドイツ分断の歴史

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ベルリン・フィルハーモニー その歴史秘話 (叢書・20世紀の芸術と文学)

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