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SHIKOの道

〜海外の最新洋書と好きな音楽を中心に〜 まずは試行と思考を高い志向で

ゲームの科学で作る,強く勇敢な自分!『スーパーベターになろう!』著者: Jane McGonigal

1年で360時間ゲームをする日本人?

スーファミゲームボーイ、64、プレステ、Will
世界からみると、日本はゲーム大国だ。

スマホのゲームを含めると、最近では日本人の三人に一人が毎日ゲームをしているというデータもある。
 
あなたは、この事実をどう捉えるだろうか?
仮に毎日1時間ゲームをすると1年間で360時間。これは二ヶ月分の労働時間に相当する。
「なんて日本人は時間を無駄にしているのだ」ほとんどの人がそう思うだろう。
 
しかし、「日本はなんて素晴らしい国なんだ」と絶賛している人がいる。
その人こそ、本日ご紹介するジェイン・マクゴニカル氏だ。
 
ゲームをすることで肉体的・精神的な苦痛から解放?
ジェイン・マクゴニカル氏は、日本でも大ヒットした「スタンフォード・自分を変える教室」の著者のケリー・マクゴニカル氏の双子の妹。
心理学者のケリー氏と違い、ケリー氏はゲームデザイナーの肩書きを持っている。
しかし、単なるゲームデザイナーではない。
ゲームの力で世界をどのように変革していくのか?ゲーミフィケーションの第一人者だ。

そんなジェイン氏の新作が、「スパーベターになろう!-ゲームの科学で作る《強く勇敢な自分》」

洋題:SuperBetter: A Revolutionary Approach to Getting Stronger, Happier, Braver and More Resilient--Powered by the Science of Games

SuperBetter: A Revolutionary Approach to Getting Stronger, Happier, Braver and More Resilient--Powered by the Science of Games

SuperBetter: A Revolutionary Approach to Getting Stronger, Happier, Braver and More Resilient--Powered by the Science of Games

スーパーベターになろう!

スーパーベターになろう!

ジェイン氏が発案したゲーム「SuperBetter」

SuperBetter

SuperBetter

  • SuperBetter, LLC
  • ヘルスケア/フィットネス
  • 無料

 このゲームは、自分解決したい問題(ダイエットなどの減量など)を打ち込み、出された課題を解決していくものだ。

解決したい問題をanxiatyを選択。今日のTodo表示される。

自分をハグするなど簡単だけど、科学的に効果が高いものが選択肢に載っている。

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達成するとポイントが上がる。

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このゲームを通して、多くの人が憂鬱や不安から解放され、自信や活力取り戻したという研究結果がある。本書では、ゲームの持つパワーや可能性が紹介されている。 

なぜ、ゲーマーは優れているのか?

ゲーマーの思考の特徴は7つだ。

  1. 挑戦の精神を持つ
  2. なんであれ、自分を強く、幸せにしてくれるものを探す
  3. 心の柔軟性を得ようと努力する
  4. コミットするように行動する
  5. 繋がりを築く
  6. ヒーローの物語を見つける
  7. 恩恵を見つけるスキルを習得する
ゲームをやっていると、自然と楽しく成長しているのがわかる。
全て、一発で上手くいくわけではない。
レベルが上がると、次の強敵が現れる。
それをクリアしようとするために、前回失敗した点を改善しようとする。
時には仲間を探し、協力し合いながら、先に進む。
自分は、その物語の主人公であり、必ず成功してやるという強いマインドを持ってトライしているのだ。

なぜ、ゲームは自身をポジティブな感情にし、モチベーションを上げてくれるのだろう?
実際にMRIでゲーム中の脳を動きをスキャンしたりすると、中脳辺縁系の経路が刺激されていることが科学的に証明している。
この経路でドーパミンが放出されると、記憶、学習、モチベーション、感情が高まるのだ。

テトリスを3分間するだけで人生が変わる?
この研究結果は一例に過ぎない。
本書のボリュームは、600ページ。一般的なビジネス書より多いページ数だ。
だからこそ、「強く勇敢な自分」を作るヒントが満載だ。
それもゲームという楽しいワークを通して、実践できる。

例えば、63ページには「テトリス」を使ったワークが紹介されている。
テトリスを使えば、ネガティヴな出来事に対する反応を変えられる。
何か(本当はしたくない)欲求が生じたら、テトリスを3分間プレイすると良い。
複数の研究結果により、強い欲求を覚えている間にテトリスを3分間プレイすると、欲求の強度が25%低下することがわかっている。
これだけの数字が下がれば、欲望と戦う意志力を生み出すことができるのだ。
科学原理としては、欲求は非常に強い視覚的要素を持っている。それに身を委ねている自分を想像すればするほど、欲求に負けてしまうのだ。
だからこそ、これに抵抗する別のイメージを脳の視覚処理中枢にみせてやればいい。
テトリスのような視覚的な注意力を必要とするゲームは最適なのだ。

思考や感情をコントロールする力がある。
潜在的な仲間を探し出し、関係性を築く力がある。
やる気を引き出し、意志力と思いやりを開花させる力がある。
そして何より、試練に堂々と立ち向かっていく勇気を与える力がある。

ゲームに対する考え方が、180度変わった1冊。
そういう意味では、2015年最も影響を受けた1冊になるかもしれない。
僕のゲームはまだ始まったばかり、どんどんポジティブに進んで行こう。
スーパーベターになろう!

スーパーベターになろう!

 <Jane McGonigalの過去の本>

Reality Is Broken: Why Games Make Us Better and How They Can Change the World

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幸せな未来は「ゲーム」が創る

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