世界の一流校が進める大学改革〜近い未来、授業のあり方が変わるかもしれない〜
アメリカで普及するのオンライン授業
アメリカの大学の授業料が高いことは有名な話
約4万ドルの債務を持って卒業することも多い
そのため、アメリカではオンライン学習による授業が急速に普及している
スケジュールが引かれており、課題の提出や生徒間のコミュニケーションの場も用意されている
これにより、ネットさえあれば世界の一流大学の授業を受けることができるので、
世界の教育格差が縮まることが期待されている。
私立大学だけじゃない州立大学もイノベーションが進む
The Economist紹介しているのが、アリゾナ州立大学(ASU)。
Technology and universities: The log-on degree | The Economist
昨年、スターバックスと提携したことで日本でも話題なった。
(スターバックスの社員が、無料でオンライン授業を受講でき、働きながら大学に通えるようになった)
ASUが、特に注力しているのが留年の防止だ。(日本と比べ卒業が難しいアメリカでは、留年も授業負担の原因の一つ)
データ解析を利用して、生徒の弱点を洗い出し、必要とあらばサポートを受けることができる。
e-Advisorというシステムで生徒の目標達成の推移を常にトレイスして、フォローアップしているのだ
その結果、4年で卒業する生徒の割合を増やすことに成功している
ハーバードは?
ハーバード大学が力を入れているのはオンラインだけでない。新しく力を入れているのはFIELDという途上国での実践版スタートアップ授業。まさに実践、実践、実践の授業。
出典:ハーバードビジネススクール新プログラム「FIELD」とは?|Generation Of Life~日常から新たな知恵や教訓を生み出し成長に繋げるブログ~
アカデミーヒルズの講演で、HBS日本リサーチセンターの所長である佐藤氏が、
「ケーススタディーのような成功事例だけでは通用しない時代、FIELDはいかに失敗から学ぶかを教えるカリキュラムである」とおっしゃっていた
競争は始まっている
このようにアメリカの一流大学では時代の流れに沿った教育を提供をするため、改革を進めている
日本でも東大がMOOCsのカリキュラムに参画したり、秋入学への移行を進めたりして、世界の一流校との競争に挑んでいる
日本語という言葉の壁のため、これまでは海外の大学との競争は無縁だったが、少子化で入学希望者が減る今、東大以外の大学も否応でも海外の大学と競う必要が出てきた
MOOCsのようなテクノロジー面を強化する一方、魅力的なカリキュラムや授業がなければ競争には勝てないだろう。
「昔は授業なんて教授が一方的に話すだけで、卒業も簡単だった」
近々、日本でもこう言われる日が来るのだろうか?それとも。。
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