Thinkers50 2015発表!今、世界で影響を与える思想家とは?
2年に一度、発表されるThinkers 50。
これは世界で最も影響力のある経営思想家を決めるランキングだ。
このランキングにランクインしている著者の本は、まず間違いはない。
2011年、2013年は『イノベーションのジレンマ』で有名なHBSのクリステンセン氏がNo.1に輝いていた。
イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)
- 作者: クレイトン・クリステンセン,玉田俊平太,伊豆原弓
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2001/07
- メディア: 単行本
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2015年第一はこの人!
Regarded as the father of modern business strategy, Porter, who has consulted to dozens of corporations and a number of national governments including the UK, returns to the No. 1 slot in 2015 after previously topping the list in 2007.
現代ビジネス戦略の父と言われるポーター氏、数々の企業やイギリス政府を含む各政府をコンサルしてきたが、2007年の前のランキング(2005)以来の1位に返り咲いた。
彼のファイブフォースフレームワークは世界中のビジネススクールで教えられている。
戦略論を学んだことがある人は一度は、目にしたことがあるはずだ。
なぜ1位なのか?
少し、考えてみたい。なぜポーター氏なのか?
ポーター氏が偉大なのは誰もがわかる。けど、今最も影響力を与えているのか?
彼がNo.1に輝いた2005年は経済的にも右肩上がりだった。
しかし、2008年リーマンショックが起き、単に稼ぐという拝金主義的な考えが社会の中で変わりつつある。
そんな中、ポーター氏が2013年のTEDで語っているテーマが『なぜビジネスは社会貢献に役に立つのか?』
Michael Porter: Why business can be good at solving ...
この動画を観れば、ポーターが主張する『Shared Value』について理解出来る。
これまでは、ビジネスは(大気汚染などの)問題を産むものとされていた。しかし、問題を解決した方が無駄なコストやリソースを減らせる。リソースが増えれば、よりスケールが大きい問題解決に取り込むことができる。それがポーターの言う『Shared Value』だ。
ポーターが掲げるCSV(Creating Chared Value)経営とは、ビジネスモデルを使い社会問題を解決すること、それにより社会的価値と経済的価値を同時に創造することだ。
ポーターの戦略論は、これまで多くの企業や経営者、コンサルタントに影響を与えてきた。
そんなポーターが、社会全体の向上のための主張をしている。そして、多くの企業でポーターが主張するCSV経営が取り入れ始めているというのも事実である。
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ポーターの本なんて大学卒業して以来一切読んでいなかったが、これは恥ずかしい。
今の世の中をきちんとみるために、もう一度読み直したい。
- 作者: ジョアン・マグレッタ,マイケル・ポーター(協力),櫻井祐子
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CSV時代のイノベーション戦略 「社会課題」から骨太な新事業を産み出す
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