SHIKOの道

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Mindsharing: The Art of Crowdsourcing Everything/自分の限界を知り、Weの力を巻き込む

今週の洋書:Mindsharing:The Art of Crowdsourching Everything

本書は、副題の通りクラウドソーシングについて、書かれた本。
そもそもクラウドサービスとは?
 昨今利用者が増えつつある働き方の一つとして、クラウドソーシングと呼ばれる仕組みが普及しつつある。クラウドソーシングとは不特定の人(クラウド=群衆)に業務を外部委託(アウトソーシング)するという意味の造語であり、発注者がインターネット上のウェブサイトで受注者を公募し、仕事を発注することができる働き方の仕組みで欧米等を中心に普及が進んでいる。
わが国におけるクラウドソーシングの利用は2009年頃から本格化したと言われており、矢野経済研究所の調査によると2012年時点でその市場規模は100億円を超えている。国内の市場規模はその後右肩上がりで成長を続け、2017年度には1,473.8億円規模に達する見込みであり、クラウドソーシングの市場活性化に伴いサービス事業者の参画も続いており、既に数十社がサービスを提供している
近年では日本でも成長しているクラウドサービス市場。クラウドソーシングで仕事を受注するフリーエージェントが増え、若手のアントレプレナークラウドファンディングで資金を調達している。
これまでとは違った形で社会は動いているのだ。

にも関わらず、一般の私達にとっては、あまり馴染みがない。
自分ごととしてその可能性の利用を考えている人はほとんどいない。
 

FINDING YOUR CROWD =Building the New Network

本書で述べられているクラウドソーシングは、より広義な意味だ。
すなわち、仕事だけでなく、あなたが何かに困っていたり、プロジェクトを実行したいときに、それを実現するネットワークのことを指している。

クラウドソーシングは、何もクラウドワークスやランサーズといったクラウドソーシングのプラットフォーム運営会社に留まらない。
FacebookTwitterといった個人でも気軽に利用できるソーシャルメディアにこそ可能性があるのだ。

実際に、Facebookでイベントを立ち上げたり、不特定多数の人に質問を投げかけたりする投稿がそれにあたる。
 

上手くクラウドソーシングを使うには?

クラウドソーシングを巧みに使いこなしている人は少ない。FacebookTwitterで質問しても、有名人でない限り、ほとんど回答は返ってこないだろう。
では?
クラウドソーシングで最も重要なことは問いかけだ。逆に言うと、良い問いかけをしない限り、良い回答は返ってこない。
良い問いかけには3つの要素が必要だ

  • BE SPECIFIC:具体的であれ
  • BE BRIEF:簡潔であれ
  • TELL THE STORY:ストーリーを述べよ

The Power of We

Today, social networks are mostly about sharing moments. In the next decade, they’ll also help you answer questions and solve complex problems. MARK ZUCKERBERG, 2014
ザッカーバーグが述べるようにソーシャルネットワークの可能性は無限だ。
いまだと世界中の人に助けを求めることができる。
この本を読みながら、自分はどうしてクラウドソーシングをしていないのかについて、ずっと考えていた。
そして思ったのは、
  • すべてを自分でやりがち
  • 人頼るのが苦手
  • 自分でやった方がなんだかんだ楽だと思っている
など、普段は意識しない自分の考えと向き合うことができた。

本書で学んだこと

今後、できる人はI(アイ)ではなく、We(ウィー)で物事を進めていく。
今、クラウドソーシングを学ぶとしたら本書必須の1冊だ。
本書の学びを活かすために今の自分に必要なこと、それは以下の2つだ。

  • 自分だけでできることの限界を知る
  • 周りと協調する楽しさと難しさを学ぶ
今から実践する!

〜本書の構成〜

PART 1 MINDSHARING FOR YOUR CAREER AND YOUR SUCCESS 

1. Finding Your Crowd (Building the New Network) 

2. The New Network (Mindsharing Your Career) 

3. Linking In and Linking Out (Mindsharing on LinkedIn) 

PART 2 THE ART OF MINDSHARING 

4. Working the Crowd (Managing Digital Relationships) 

5. Mirror, Mirror, on the Wall (Asking the Right Questions) 

6. Crowd Creativity (Mining the Collective Wisdom for Creative Gold) 

7. When Good Crowds Go Bad (When and Why Mindsharing Is Not Working) 

PART 3 MINDSHARE YOUR PERSONAL LIFE 

8. Smart Money (Using the Crowd to Mind Your Money) 

9. Smile for the Crowd (Finding and Keeping Love with Mindsharing) 

10. It Takes a Really Big Village (Mindsharing Your Way to Being a Better Parent) 

11. Paging Doctor Crowd (Mindsharing Your Health) 

PART 4 HOW TO MINDSHARE YOUR DREAMS INTO REALITY 

12. I Have a Dream (The Power of Crowd Dreaming) 

13. Sweet Dreams (Mindsharing Your Way to a Successful Life Dream) 

14. Dream a Little Dream with Me (Crowd Coaching Dreams into Reality) Conclusion: The Future of Mindsharing

Mindsharing: The Art of Crowdsourcing Everything

Mindsharing: The Art of Crowdsourcing Everything

#今週のお題「最近面白かった本」