東京オリンピックの成功とは何か?-近年開催されたオリンピックから、オリンピック後の未来を考える
オリンピック誘致に経済効果はあるのか?
先週のThe Economistの記事
Sporting mega-events: Just say no | The Economist
この記事の要点を4つにまとめてみた
- オリンピックの経済効果は主に、TVの放映権、観光客の増加、インフラ整備であると言われている
- しかし、TVの放映権は全体の70%がIOCの収益になる。*1960年は4%だった
- 北京とロンドン五輪では、観光客の増加していない
- スタジアムや競技場を建設にはお金が投資されるが、オリンピック後に有効活用されていないものが多い
もう使われないスタジアム
The Economist紙に掲載されてた写真
④北京夏季オリンピック2008
東京オリンピックはエコ建設というけど
改修が予定されている新国立競技場については、こんな意見も
1.オリンピック時8万人収容の規模をもった有蓋施設は、建設費だけで容易に2,000億円を超えることが想像されるだけでなく、ポストオリンピックの50年以上、スポーツ、室内イベントに8万人の需要即ち市場性が恐らくないまま、厖大な維持、修繕費を支払い続けていかなければならない。
2020年にはオリンピックはやってくる
このようにオリンピック誘致は、過去に比べて難しくなっている
単に開催すれば、経済が良くなるというような前回の東京オリンピックとは状況が違うのだ
The Economist誌は、IOCの利権や大規模建設を批判している
我々にできるのは、観光面の整備なのかもしれない
どのように日本に来てもらい、楽しんでもらい、また来てもらうのか?
これは国や企業だけでなく、地域コミュニティー全体でデザインしていかないといけない
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