いつまでオリコンはCDランキングを発表し続けるのか-Billboardから考えるランキングのあり方-
各国のiTunesでランクイン
最新アルバム『WAVE RUNNER』は、国内オリコン・ウィークリーチャートTOP5にランクインはもちろん、世界各国のiTunes(R)Store ダンスチャートを席巻していることで話題だ。総合チャートでも2位を記録した日本を始め、香港で1位、エストニアで1位、アメリカで3位、フランスで4位、台湾で4位という快挙となっている。
先週発売されたCAPUSELの新作『WAVE RUNNER』
好きなアーティストがランクインするのは嬉しいのですが、
そうはいってもこういうCDランキングって今の時代どれほど影響力を持つのだろう?
普段音楽を聴く人でも、ここしばらく何年もCDを買っていないっていう人が多いだろうし
僕もCDをたまに買うのですが、どちらかというと音楽より特典の方にお金を払っている感覚です
この商法はファンにとっては嬉しいものですが、今の時代の音楽を反映しているかと言われれば少し疑問
少し前ならiTunesのランキングも権威があったと思うけど、今ではiTunes以外にも様々なツール・用途で音楽を聴くようになっている
Billboardはどうしているのか?
CDが売れない状況の今でも、CDランキングを発表していたが、
昨年末からSpotifyなどと連携してストリーミングサービスの再生回数も加味したランキング発表を開始した
米国公式アルバムチャート、音楽ストリーミングの再生データを年内に統合へ | Musicman-NET
アメリカの公式音楽チャートを管理するビルボードは、12月4日から公開するアルバムチャートに、SpotifyやRdio、Beats Musicなど音楽ストリーミングサーヴィスの再生回数をチャートデータにカウントすることを発表しました。ビルボードと音楽売上データを集計するニールセンSoundScanは、毎週公開している米アルバムチャート「Billboard 200」に、音楽売上(フィジカル、デジタル)に加えて、オンデマンド型ストリーミング再生を追加して、11月30日週のデータ(12月4日発表)から集計していきます。ビルボードのチャート担当ディレクターのシルヴィオ・ピエトロルオンゴは「誰かがアルバムを購入した時、その要因を初動でしか見ることが出来ませんでした。新たなシステムによって、私たちは時間とともに変化するアルバムとのエンゲージメントを分析し、人気の度合いを判断することができるようになります。」とコメントしています。SoundScanとビルボードは、SpotifyやBeats Music、Rdio、Rhapsody、Google Playなどオンデマンド型音楽ストリーミングサービスでのストリーミング再生1,500曲分をアルバム1枚としてカウントします。
またツイッターなどのSNSとも連携してたランキングも発表している
ツイッター、ビルボードと提携し新音楽戦略 | Musicman-NET
Twitterは、アメリカで音楽チャートを管理しているメディア「Billboard」と新しいパートナーシップで合意し、アメリカ国内の音楽チャートでTwitterのデータを連携させた、リアルタイムの音楽チャート「Billboard Twitter Real-Time Chart」をリリースします。TwitterとBillboardは複数年契約で合意し、数週間以内に新しいチャートを開始します。Twitter上で行われる音楽に関するアーティストや楽曲に関する会話をリアルタイムで分析し、これまでとは全く違う、新しい音楽チャートを構築します。
最も革新的な音楽企業:Next Big Sound
今最も革新的な企業の1つともBillboardは提携している
Next Big Sound | Fast Company | Business + Innovation
Next Big SoundはFacebook/Twitter/Instagram/SoundCloud/YouTube/Vine/Spotify/Rdioなどをビックデータで解析し、2つのランキングをBillboardに提供している
→ソーシャルメディアで話題のアーティストをランキング
→話題性が伸びている新人アーティストをランキング
特に後者のランキングはいいですね
新しい音楽を知るきっかけにもなるし、より良い音楽がここからどんどん生まれていくでしょう
まとめ
- 音楽の楽しみ方が多様化している今、CDランキングだけでは不十分
- Billboardは今の音楽を反映するために、様々な企業と連携しランキングを発表している
- ビックデータによるデータ解析は、我々のミュージックライフをより良いものにしてくれる