2016年に解決すべき最大の問題、増加する難民の子供たちに必要な教育は?
難民への教育はなぜ重要か?
ウクライナやシリアの問題で近年急増する難民問題。ドイツやスウェーデンは、少子化問題の解決策の1つとして、難民の受入を行ってきた。しかし、数が多すぎて社会がついていかない。 様々な社会インフラが悲鳴をあげている。
例えば教育の問題。これは非常にシビアな問題だ。
なぜなら、教育が将来の稼ぎを決めると言っても過言ではない。難民の人が、低所得の職にしか付けず、貧困に苦しむ。そのストレスから孤独感を感じ、犯罪を犯してしまう。それこそ、次のテロを誘発しかねない。
今、難民への教育で何が起きているのか?The Economistの記事から考察する。
多様性を育むこと
The biggest problem for education systems is that refugee children tend to be concentrated together. Many attend schools near refugee centres or in immigrant neighbourhoods. (omit) Moreover, immigrants tend to find housing in poor areas with lower education standards. Schools where more than a quarter of students are immigrants usually perform worse than those with no immigrants, although the gap shrinks when economic status is accounted for.
言葉の問題、もともとの教育水準の違い、習慣や宗教の違いなど様々な理由があるだろう。
それが表面化しているのが、難民同士だけで連んでしまうということ。それも、難民としてコンプレックスや劣等感からか、貧困層が集まるエリアに集中してしまう。もしかしたら、それ以外の地域が彼らを受け付けないのかもしれない。
そんな格差固定とも言える構造の中で、教育を受けた彼らの多くは大学進学ではなく、就職や職業訓練校への道を選んでしまう。
確かに、同じ人間で連んでいるのは楽だ。学校だって、運営もしやすい。学校の先生だって、授業の準備以外にも仕事はあるし、それに加えて多様性を育む教育をするなんて、現実的に難しいと思う。
総力戦でテロリストと戦う
だけど、このままだと何も変わらない。ドイツでは教員数を大幅に増員したようだ。
ドイツ、難民の子ども教育に教員8500人採用 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News
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