ザッカーバーグが2015年1冊目に選んだ本 『The End of Power』を読んでみた
ザッカーバーグの2015年の目標
彼は毎年何か目標を決めている
2015年の目標は、月2冊本を読むこと
彼が創ったFacebookの読書クラブは28万イイねがつくほど
今回は記念すべき1冊目に選ばれた
「The End of Power」を読んでみた。
※2冊目のThe Better Angle Of Our Natureは後日レビューUP予定
著者はベネズエラ出身のジャーナリスト
著者はモイセス・ナイス
元ベネズエラの貿易産業相で、フォーリン・ポリシー誌の編集長も務めた人物である
TEDでプレゼンテーションもしています
The end of power: Moises Naim at TEDxGeorgetown - YouTube
本書は2013年に発売され、フィナンシャル・タイムズやワシントン・ポストで推薦図書とされていた
The End of Power
権力とは何か?本書では、以下の4つに定義されている
・The Muscle:物理的な力、脅し
・The code:規制、義務
・The pitch:認知、説得
・The reward:報酬
これらはかつては、様々な障壁により大国や政府、大企業に限られていたが、
その権力は腐敗し、代わりに小国や地方、個人の力が増していると指摘している
権力のパワーバランスを変えた要因は以下の3M
・More:人口増加、商品やサービスの生産性の向上により豊かになった。それにより、希少性によるコントールが難しくなった
・Mobility:テクノロジーの発展により、人・モノ・カネの移動が可能となり、流動化し、特定の場所に止まらなくなった
・Mentality:人々が求める期待値が高まると同時に、選択肢の多様化にし、特定の帰属性が希薄かした
権力の終焉というより、権力の移動や均質化というのでしょうか、
政治家の任期の短命化の傾向にある
アメリカのような大国がイスラム国のような小さな勢力に手こずる
大企業が独占していた市場が、突然ベンチャー企業に奪われる
大マスコミの記事よりも、個人のSNSやブログの方が影響力がある
といったことは、すでに現実に起きている
最終章で著者はこれからの未来について触れているが、
その中でも
・一番巨大、覇権国家、最大手という結果には意味はない、一番になるためだけの競争を止めること
・『単純化』に負けない、混乱で複雑化なときほど、安易に単純なものを選択しがちになるので注意を怠らないこと
は今の自分にも当てはまることなので、心がけていきたいと思った
なぜザッカーバーグはこのタイミングでこの本を読んだのか?
ここからは妄想ですが、なぜ彼はこの本を選んだのだろう?
Facebookは、10億人を超える巨大なプラットフォーム
すなわち、巨大なパワーを持っている
そのパワーをどのように維持、拡大していくかという課題を持っているのではないか?
例えば、10代のFacebook離れは昨年から言われてきたし、
Instagramが10代のSNS人気トップ、Facebook離れは続く
情報のクオリティに特化したMediumのようなサービスもどんどん増えていっている
SNSサービス、プラットフォームの増加、
ユーザの流動化、
Facebook以外の選択肢の多様化
そんな状況下で、この本を読み、ザッカーバーグは何を考えているのだろうか?
凡人の僕には想像がつかない領域、、、
THINK LIKE ZUCK読み直すべきかも
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THINK LIKE ZUCK マーク・ザッカーバーグの思考法
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