SHIKOの道

〜海外の最新洋書と好きな音楽を中心に〜 まずは試行と思考を高い志向で

Casa BRUTUS特別編集 長く使いたい暮らしの道具①

日本の工芸の現在の地点とその未来
ヨーロッパのスーパーブランド、それこそエルメスは1万人の社員のうち4000人が職人です。彼らは職人のすべてを養っていますが、日本ではそこまでできない。それを解決するにはまず、目に見える成功が必要なんです。
こう語るのは、伝統技術ディレクターの立川祐大さん。伝統的工芸品の最も深刻な問題の一つに後継者不足がある。
僕は、手先が不器用だ。小学校の図工なんかもパッとしなかったレベル。一方で器用な人って結構身近にいると思うんですよ。さらに、日々の仕事がパソコンとにらめっこで、もっとカタチのあるもの作りたいなぁって欲求も増えてると思う。
じゃぁそういう人が職人になればいいじゃんって言えたらいいんだけど、そこの道はまだ整備されていないのが現状なのだ。

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素材、職人技術、デザインからみても、クオリティが高い工芸品が数多く存在していることが、この雑誌をみればよくわかる。
中村政七商店の中村さんが「モノづくりからブランドづくり」とよくおっしゃっているが、素材、技術、デザインだけでは残念ながら売れない。
消費者だけでなく、未来の職人が惹きつけられるブランドづくりにチャレンジしていきたい。

Casa BRUTUS特別編集 長く使いたい暮らしの道具。 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)

Casa BRUTUS特別編集 長く使いたい暮らしの道具。 (マガジンハウスムック CASA BRUTUS)