バルセロナのオリンピック競技場は無料で公開されているけど、役割を果たしていると感じた
9月後半から10月初めまでバルセロナに行ってました。
少しずつですが、旅行で感じたことを書いていきます。
第一弾はバルセロナオリンピック競技場
バルセロナオリンピックの開会式の会場に訪れた。外観は美しいスペインらしいデザイン。もともとは1929年の万博ように造られ、1992年のオリンピックのために改修されたとのこと。
場所は、スペイン広場から徒歩で行けます。カタルーニャ美術館に行ったついでに寄るのがいい。
奥に見える建物がカタルーニャ美術館で、競技場はさらにその奥です。
無料で開放されていているので、気軽に行ける観光スポット。
無料?この箱物自体はキャッシュを生んでいないのではないか?
確かに近くに、オリンピック博物館があり、こちらは有料でオリンピックの背景を観ることができる。
しかし、あくまでこれは別の箱物。
コンテンツしての魅力がない?昔は地元サッカーチームによって使われていたが、今は使ってない模様。
改修費そのものは、公表されていないものの累計で150億円(1兆円以上)の費用がかかったと言われるバルセロナオリンピック。
オリンピックレガシーの成功事例
正直、このオリンピックスタジアムに無料で入れるなんて思っていなかった。
なぜなら、バルセロナオリンピックは近代オリンピックの中でも成功例に挙げられるからだ。
オリンピック後は建設コストの回収しなくてはいけないので、なおさら無料なんて想像できなかった。
しかし歴史を知り、実際に街を歩くとここが無料であることがわかってきた。
100年に及ぶオリンピック都市の歴史を振り返ってみると、1992年のバルセロナオリンピックが、レガシーの意味合いを変えるきっかけとなった事例といえます。まず、オリンピックの開催により、バルセロナという都市のイメージが圧倒的に変わりました。バルセロナオリンピックでは、海岸沿いの荒廃した工業地域に選手村を建設し、美しい海岸線の景観を復活させ、地中海都市のイメージを世界に発信しました。さらには、オリンピックを戦略的に都市計画に活用し、オリンピック後も続く仕組みを作ったのです。現在選手村は一般向け住居に転用されており、計画的な企業誘致の結果、リサーチセンター、IT等の先端産業拠点が街の中につくられ、海外からも人材が集まるようになりました。現在でも、クリエイティブ産業を中核に据えた都市開発が継続して進められています。
バルセロナは美しい街並みだ。
オリンピックを戦略的に都市化に組み込み成長したと言われても、
初めて訪れた僕からすると、そんなヤラセ間は一切感じない、
自然にそこにあるようなデザインに囲まれていた。
オリンピック前は停滞していたなんて信じられない。
だからそこ、オリンピックの成功はバルセロナの象徴だ。
そして、オリンピック競技場は大きな銅像だと思えば、無料であることが腑に落ちた。
僕のように昔のバルセロナを知らない人は是非、スタジアムに足を運んで、そこでしか感じられない空気に触れてほしい。
オリンピックの歌より「ゼウスへの讃歌」(1992年バルセロナ大会テーマ)
- アーティスト: John Williams (conductor)
- 出版社/メーカー: Sony Music Japan International Inc.
- 発売日: 2014/04/01
- メディア: MP3 ダウンロード
- この商品を含むブログを見る