なぜ原書を読むべきなのか?クーリエ・ジャポンを読んで思ったこと
クーリエ・ジャポンという雑誌がある。
海外のメディアから面白い情報をキュレートしており、日本でも人気のある雑誌の1つ。
今週のクーリエ・ジャポンの特集の1つが『世界を変える革新的企業』
そう、元ネタはFast Company3月号のMost Creative Companies Top50
個人的には2015/2/11のブログに書いてました。
クーリエのような人気の雑誌に、Fast Companyの記事が取り上げられるのは、うれしい。
いいコンテンツはどんどん読まれるべきだと思うので。
ただ少し残念なのは、英語から日本語に翻訳されるタイミングで情報が削ぎ落とされてしまうこと。
1位で取り上げられていたWerby Parkerについても情報が少なすぎる。
どのような発想で彼らが今のビジネスモデルを確立したのかが、ほとんど掲載されていなかった。
ただクーリエ・ジャポンに罪はない。
この雑誌の良さは、多様性。つまり世界中の様々なコンテンツをキュレートしているところにある。
当たり前だがFast Companyの翻訳だけが目的ではない。
掲載できる文字数は限られているので、全て訳されていないことは仕方のないことだ。
だからこそ同時に思う。
原書は読まないといけない。
これは翻訳者の質のという単純な問題ではない。
翻訳は読者のレベルに合わせてされるケースが多い。
そのため、場合によっては極端に省略されるケースもある。
これはTVが視聴者のレベルに合わせた結果、面白くなくなっていく論理と一緒。
読者のレベルが下がれば、単純化するために極端な省略化がどんどん増える。
難しいことをわかりやすく説明している、これはとても良いことだ。
ただ懸念していることは、海外の一流の研究者や思想家、ライターが伝えたいことが損なわれていないか?という点だ。
そういった意味で、海外の良い情報を得るには、自分の自身の力で手に入れなきゃいけないのだ。
幸運にも、ネットを見れば海外の情報が溢れている。ネットでの翻訳レベルも上がっている
一人で難しければ、読書会や勉強会に参加すればよい。
自分が主催している読書会では、原書を読む機会をどんどん提供していきたい。
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/08/25
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
Fast Company [US] March 2015 (単号)
- 出版社/メーカー: Mansueto Ventures LLC.
- 発売日: 2015/02/20
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る