SHIKOの道

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Apple 天才デザイナー『ジョナサン・アイブ』から学ぶ、デザインを考えるための5つの言葉

あのジョブズも絶対的に信頼を寄せた天才

ジョナサン・アイブの本の翻訳本が出ました!
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ご存知の方も多いかと思いますが、
彼はAppleのデザイン・ディレクターで、これまでiMac/iPod/iPhone/iPadなどを統括してきた人物です。
 
あのジョブズも生前、
Appleでジョニー(アイブの愛称)以上に業務運営の権限を持つのは私だけだ。彼に指示を与えたり、口を挟んだりできる人間はいない。私がそうしたからだ』

 と言うように、絶的な信頼を寄せていました

アイブから学ぶ、デザインを考えるための5つの言葉

本書はアイブの生い立ちから、Appleで関わった製品について書かれています。
彼のストーリーにはものづくり哲学、デザインへの考え方が随所に現れています。
その中から、気になった5つの言葉をご紹介します。
 
デザインのはじまりの段階、目標を定めようとする段階では、製品のストーリーについて語り合う。つまり製品をどう見るかについて話し合うんだ。その製品に何を感じるか、物ではなく感情について話し合う

アイブが、 初めてAppleの製品に触れた時の感想を

『その劇的な瞬間を今でもはっきりと覚えている。作った人の気持ちが伝わったんだ』

と語っているように、ユーザが触れた時の感情を最も大切にしています

 

単に美しいものを作ればいいというわけじゃない。人々の生活に合ったデザインでなくちゃならない

デザインは単なるアート作品ではない、人々の生活に溶け込んで初めて価値があると考えているようです

 

新しい iMacの前に10分も座ってディスプレイを動かしていると、デザインのことなんかすぐ忘れてしまう。デザインが邪魔にならないんだ

デザインの主張するのではない、シンプルにしたいだけ。

必要なものだけをデザインすべきという学生時代に学んだドイツのミニマリズムがアイブには染みついています

 

目に見えない部分に異常なまでに気を配ることが決め手になる。その細部へのこだわりが見過ごさられがちなんだ

目に見えないバックグランドの部分も、全体をつくる一部。そこが疎かになると全体が崩れてしまうと考えているようです

 

全体像を深く理解し、同時に細かいことにもよく気がついた。工場のネジの1個1個まで行方をしっているような・・・

アイブをAppleに引き抜いた上司ブルーナーの言葉。

全体と細部の両方を俯瞰的に見る能力が必要であり、両方の能力を持っているからこそアイブは天才と呼ばれるのでしょう。

 

 

どうでしょうか?ご紹介した言葉は、本書に登場した一部です。

ジョブズとアイブがiPodを作ってから、デザインを主軸とした ビジネスが主流となった今、デザインについて考えたい、考え直したい人にオススメの1冊です。 

 

ジョナサン・アイブ

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Jony Ive: The Genius Behind Apple's Greatest Products

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アップルのデザイン

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