銃規制が難しいアメリカ どうやって銃による悲劇を減らすべきか?
ただし米国では銃規制強化への要望と同様に、銃文化への心情的なこだわりも強い。大統領選に出馬しているマイク・ハッカビー元アーカンソー州知事は著書で、6歳前で両親からエアガンをもらい、9歳ごろには本物の22口径のライフルを買ったと回想している。信じられないような話だが、南部の子供は親から銃で事故を起こさないための心構えをたたき込まれているため問題はないらしいアメリカでは、悲惨な銃乱射事件が何度も起きている。
これにはオバマ大統領も涙ながらの演説で銃規制を訴える。しかし、そう簡単にいかない。
巨大産業となっているアメリカではライフル協会など様々な政治的な圧力があるのだ。
憲法で武器を有する権利が規定されているように、自分の身は自分で守るということが社会に根付いているのかもしれない。
記事を要約すると、指紋認証を必要とする銃の開発と導入だ。
まるでiPhoneにログインするように、引き金弾くためには本人の認証が必要となる。
これによって、小学生が親の銃をフザケて使用して、事故が発生することはなくなるだろう。
巨大産業となっているアメリカではライフル協会など様々な政治的な圧力があるのだ。
憲法で武器を有する権利が規定されているように、自分の身は自分で守るということが社会に根付いているのかもしれない。
恐らく、アメリカが銃を放棄できる日は訪れないのではないか?
生み出した悪のテクノロジーには、テクノロジーで対抗する
今月のFast Companyに紹介されていた記事 Happy Trigger
まるでiPhoneにログインするように、引き金弾くためには本人の認証が必要となる。
これによって、小学生が親の銃をフザケて使用して、事故が発生することはなくなるだろう。
拳銃が盗まれて、犯罪に利用されることも少なくなるだろう。
全米ライフル協会がいう「人を殺すのは人であって銃ではない」。このスローガンはある意味正しい。原爆しかり、我々人類が生み出してしまった凶器なテクノロジーは、我々自身がコントロールしないといけない。完全に無くすことはできないのだから。
そして、善意の心だけで管理できるほど社会はシンプルではない。銃はやめましょうといって、全員が放棄するものではない。
しかし、善意な心は人間である限り失われない。その善意な心で新しいテクノロジーを生み出すことが、これからは求められている。
*この記事が載っているFast Company
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