SHIKOの道

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勝手に選別される世界―ネットの「評判」がリアルを支配するとき、あなたの人生はどう変わるのか

コンピュータは魅力的な手段を提供してくれるようになったが。
近年デジタル革命の1つである、ビッグデータの解析。
これまでは、コンピュータのスペックなどの問題で、解析できるデータ量は決まっていたが、今では膨大な数のデータ量を処理できるようになった。
データを削除するよりも、保存する方がコストパフォーマンスがいいとまで言われており、様々現実社会のデータ保存されている。アクセス履歴なんかは全て記録されている。それには、メリットとデメリットがある。
例えば、Linkedin頻繁にアクセスすれば、より魅力的な求人に巡り合う可能性がある一方で、会社にバレれば厄介ごとの1つとなる。
そんなデータ社会では、ネット評判によって我々の生き方が支配されつつあると警鐘している本がある。

勝手に選別される世界――ネットの「評判」がリアルを支配するとき、あなたの人生はどう変わるのか

勝手に選別される世界――ネットの「評判」がリアルを支配するとき、あなたの人生はどう変わるのか

著者の一人は、マイケル・ファーテック氏。デジタル・リピュテーションと個人情報保護分野のスペシャリストだ。ハーバード大学法科大学院講師でもあり、有名紙に投稿もしている。

FacebookGoogleAmazonといった便利なサービスを利用する一方で、我々は常にオンラインと繋がっている。じゃネットを使わなければっていう発想が通用したのもつい最近まで。
IoTによって様々なものがネットと繋がりスマートとなり、ドローンの登場によってどのような場面でも我々は監視されるようになった。
そして、インターネットの1つのクリックだけでなく、どんな行動もその1つ1つがデータとして蓄積される。それにより、我々の生活がよりスマートに最適化される側面もある 。Amazonが購入履歴から、次に欲しいであろう商品を提供してくれるように、自分でも気づかない潜在的な欲求に応えてくれるかもしれない。

しかし、データ化されるということは、全てが定量化され、点数化され、ランキングされるというものだ。これが著者のいう、レピュテーションエコノミーだ。

あなたのSNSの交友関係から銀行の融資額が決まったり、クリックしたサイトによって保険料が変わる可能性だってある。(ネットで日本酒のことを頻繁に調べてたら、こいつはアルコール依存症で高確率で病気なるから、保険料は上げようみたいな未来がくるかも。。)

このような社会では、良い行動を続けて高いスコアの評判を取り続けなければいけない。
情報を能動的に発信することも、良い評判を得るための手段の1つだ。ただ、注意すべきなのが現実社会とネット社会の狭間はないということ、つまり一貫性が重要ということだ。現実では動物保護団体のリーダーなのに、Facebookでは子牛や鶏のレシピばかり投稿していては、その団体の評判もガタ落ちだ。(最近だと好感度タレントの不倫とかですかね…)

これからの社会を生き残るためには、炎上に注意しつつ、評判を稼ぐことだ。そのための著者のメッセージは、「イオニアになる努力をしよう」ということだ。
ポジティブに見れば、自分にしか出来ないことを追求することで評判を稼げる時代なのだ。

勝手に選別される世界――ネットの「評判」がリアルを支配するとき、あなたの人生はどう変わるのか

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The Reputation Economy: How to Optimize Your Digital Footprint in a World Where Your Reputation Is Your Most Valuable Asset

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