SHIKOの道

〜海外の最新洋書と好きな音楽を中心に〜 まずは試行と思考を高い志向で

伝統工芸品の魅力⑥:会津塗を施したガラス

福島県:会津
漆器としては、もしかしたら輪島塗の方が有名かもしれない。
しかし、歴史的には輪島塗、津軽塗よりも早くから盛んだったのが、福島県会津塗だ。
それは、豊臣秀吉の時代まで遡る。

この400年以上重ねた技術は漆器に留まら、様々なカタチで応用されている。
特に美しいのがガラス製品だ。ガラスに漆器に施す蒔絵を描いている。
漆器にはない、透明感の上に鮮やかに描かれた蒔絵は本当に素晴らしい。
知り合いのカップルの結婚式のお祝いに渡したいですね。

会津塗・ガラス漆グラスさくら(ペア/蒔絵・斉藤恒緒)

会津塗・ガラス漆グラスさくら(ペア/蒔絵・斉藤恒緒)


伝統工芸品の魅力⑤:磨かれたガラス江戸切子

 美しく磨かれる職人技

カガミクリスタルでは、「刹那的場当たりの効果を狙う創造を忌み、真に価値のあるものを創造する精神を常に持つ」と各務鑛三が説いた“もの創りの心”をカガミクリスタルの心として、これからもたゆまぬ錬磨によって技能を深め、高度な技術と共に絶えず独創的なものづくりをめざします。

カガミクリスタルのこだわり | カガミクリスタルについて | カガミクリスタル

最近、銀座に建設された東急プラザも江戸切子をモチーフにするなど、そのデザインの美しさは注目されている江戸切子。クールなデザインは日本酒ブームの今、上司や友人へのプレゼントにもぴったりやしね。

職人さんにより、1つ1つ丁寧に磨かれた江戸切子。しかし、丁寧に作られているが故に、大量生産が出来ないのが現状。いくつの会社に海外展開のご提案をしたが、そういった理由でお断りされた。

海外で手に入らないこそ、わざわざ日本に来てまで買いたい!そう思ってもらえるようなインバウンド戦略が必要かも。

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伝統工芸品の魅力④:変幻自在のすずがみ

すずがみ

まずはこちらの動画を観てほしい。


すずがみ

変幻自在に折り曲げたり、形作ったりしているのが、 高岡錫物を江戸時代からやってこられているシマタニ昇龍工房さんがつくられている"すずがみ"だ。

実際に実物を何度か触ったことがあるが、やわらかいスプーンをまげるように、スーッと手の感触に馴染む。触っていて、気持ちいい。

日本の文化である折り紙をすずで体言したデザインは、長年培ってきた錫叩きの加工の技術で生み出された。

こういう新しい商品を生み出す地方の職人さんは本当にすごい!

syouryu(昇龍) すずがみ 24×24 あられ

syouryu(昇龍) すずがみ 24×24 あられ

 
syouryu(昇龍) すずがみ 18×18 あられ

syouryu(昇龍) すずがみ 18×18 あられ

 

 

 

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伝統工芸品の魅力③ 高岡銅器のさりげない美しさが光るGuinomi Sake Cup

喜泉 Guinomi Sake Cup
kisenでは金属の良さを自由に活かした品々をお届けします。
美しさはもちろん、使い手の立場に立って凝らした工夫が「暮らし」に喜びを添えていく。
そんな心地よいデザインのプロダクトを発表していきます。
また、kisenのプロダクトの多くは、金属加工職人、銅着色職人、ろくろ職人など、日本の伝統職人の熟練の技術の共演で製作しています。
素材の特性を知り尽くしデザインを忠実に再現する金属加工、絶妙なニュアンスを表現する伝統着色、0.1㎜の精度で挽くろくろ職人など、どの部分も最高の技術で表現しています。
www.kisen.jp.net/about/
 
伝統工芸品も昔のままでは意味を為さない。なぜなら、ライフスタイルが日々変化しているからだ。
そのため、革新的な伝統工芸を扱う企業は、新しい商品開発を試みている。
着物の帯でワインバッグやブックカバーを作ったり、漆とガラスを組み合わせたものまである。
今回、ご紹介するGuinomiもそんな一品。
木目の美しさに、高岡銅器の技術が見事に融合している。
存在感を出しすぎず、さり気なく添えられる銅からからは、癒しや安らぎが感じられる。
こちらも国内の生産が追いつかないほどの人気商品だとか。
やっぱり、デザインのいい商品は売れますね。
喜泉 Guinomi Sake Cup TALL HORN (BENGARA RED)

喜泉 Guinomi Sake Cup TALL HORN (BENGARA RED)

喜泉 Guinomi Sake Cup SHORT DON (MISTY SILVER)

喜泉 Guinomi Sake Cup SHORT DON (MISTY SILVER)

喜泉 Guinomi Sake Cup SHORT FUJI (TURQUISE BLUE)

喜泉 Guinomi Sake Cup SHORT FUJI (TURQUISE BLUE)

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伝統工芸品の魅力②:品薄で入手困難!南部鉄器

生産が全く追いつかない

岩手県盛岡市の南部鉄器。今最も品薄な伝統工芸品と言ってもいいのではないか?色々とコンタクトをしているが、鉄瓶なんかはどこも品薄になっている。

南部鉄器 鉄瓶 新丸アラレ 2.2リットル T-2-5

南部鉄器 鉄瓶 新丸アラレ 2.2リットル T-2-5

職人さんと話しても、次に入荷するのは1年後いう人気ぶり!
百貨店の催事では、安くて3万円代からという決して安くないこの商品が何故ここまで人気なのか?
理由は、鉄瓶で沸かすと鉄分が溶出され、健康にも良いし、味も美味しくなると評価だからだ。
そして、南部鉄瓶は数なる鉄瓶の中でもその技術が最も高い評価を受けているのだ。
中国からの需要が多いし、ヨーロッパでもコーヒーを沸かすのに使われる。
岩鋳という会社が主に卸しているので、「イワチュー」と呼ばれて愛されているようです。
火にかける鉄瓶は、色をつけるのが難しいようですが、南部鉄器としては急須はカラーのバリエーションを増やして、おしゃれな感じで攻めています。

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伝統工芸品の魅力①世界のアーティストが惚れたWashi

伝統工芸品を紹介

転職して、少し慣れてきたので最近のお仕事のご紹介及び伝統工芸品の魅力についてもブログに書いていきたい。

現在、きゃりーぱみゅぱみゅの芸能事務所アソビシステムさんとのコラボレーションで、伝統工芸及び日本文化の普及に取り組んでいます。
原宿の観光案内所もしもしボックスにて、簡単なワークショップを実施しました。
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今週の土曜日は、和紙を使ったヘアアクセサリーづくり
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デジタル化した現代では、紙そのものに触れる機会が減ってきている。その一方で、和紙を作る技術は2014年にユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、和紙が持つ素晴らしさが見直されている。デジタルにはない、独特の手触りや感触、保全性の高さ、美しさが人の心を惹きつける。
世界に目を向けるとトップアーティストの多くが素材に和紙を使用している。
にもかかわらず、普段の生活だとその価値を実感し難いのも事実。今回ワークショップをやってもらった木南有美子先生には、きゃりーっぽい世界観を和紙で表現してもらった。

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 こういうきっかけ作りを今後もやっていきたい。

美術手帖 2016年6月号①

社会と関わるアートの実践

私は人間のコミュニケーションや自己表現の力を信じ続けている。 アイ・ウェイウェイ
まぁしかし、このアートという業界は掴みどころがわからない。よくある2:6:2の法則に無理やり当てはめると、

20% お金に余力があり、道楽で絵を描いている。
20% お金がないけど、お金以外に価値を置き、活動している。
60% アートを通してお金を稼いでいる。つまり、アートでビジネスをしている。しかし、明確なビジネスモデルが確立しているとは言い難い。

ただ、この型にとらわれると本質を見失う。既存の価値観を壊すのがアートの魅力。前職のようにロジカルだけでは語れない。
モデルの確立よりも、そもそも日本にアート市場があるかがあやふや。アートフェア東京の来住さんもおっしゃっていたが、少し値下げしてでも、アートが売買されるのが当たり前という空気をまず作らないといけない。美術品の価値をあげ、企業にもっと買ってもらわないといけない。
そして、その購入した美術品やそのセンスで企業のブランディング・職場オフィス、応接室の雰囲気を高めるようなそんな仕掛けづくりをしないといけないのかも。
中国の現代美術家アイ・ウェイウェイが言った言葉「自己表現力の可能性」。中国でそれを求めて活動している彼の作品をみたら、日本の組織社会のサラリーマンも変わるのでは?組織がもっと活性化するのでは?そう考えると、可能性は無限に広がっている。

Next Action
前途多難で、自分の力不足感がハンパないですが、そこを悲しんでいても何も始まらないわけで、、、前職のコンサル同様にまず自分が、もっと業界のあるべきを語れるようにならないといけない。

美術手帖 2016年6月号

美術手帖 2016年6月号