SHIKOの道

〜海外の最新洋書と好きな音楽を中心に〜 まずは試行と思考を高い志向で

教養

草間彌生 特集 美術手帖 2017.03

文化勲章を受章した奇才 "芸術の創造は孤高の営みだ" それは世界の人々と感動を共にするために命をかけて成し遂げ続けるものです。私のメッセージとしてこの信念を世界の人々に伝えたい。 死ぬまで戦い続けます。私が死んだ後も皆さん、どうぞ私の創造への意…

スーパー浮世絵 『江戸の秘密』展

世界で最も美しいと称される浮世絵をデジタルアートで 茅場町特設展示場で開催されている、スーパー浮世絵 『江戸の秘密』展 デジタル技術で再現された浮世絵が魅力的だ。 感想を一言で言うと面白かった。 特にデジタル以外のところに色々と工夫がされていた…

伝統工芸品の魅力⑨:有田焼400年の歴史

有田焼400年の歴史 渋谷ブンカムラに行ってみたら、有田焼400年の記念のイベントがやっていた。 人間国宝の柿右衛門先生や今右衛門先生から、宮内庁御用達の香蘭社、深川製磁まで多彩な窯元が出展していた。 日本の磁器の原点ここにあり!という顔ぶれだ。 …

舛添都知事は東京オリンピックのためにこうするべきだった

東京オリンピックに向けて 舛添氏の辞任の是非はあるだろうが、その引き金になった「外遊先のスイートルーム」「公用車」について、東京オリンピックを見据えて、こうすべきだったかなと思うことを書いてみる。 スイートルームではなくてエアビー インバウン…

美術手帖 2016年6月号③

東京のアートフェアが目指す姿とは? ミラノサローネ国際家具見本市を例に挙げると、あそこには圧倒的な集客力と発信力があるからこそ、企業やブランドも大きなエキシビジョンを企画して勝負に出ています。それに、メイン会場だけでなく街中の至る所にも展示…

伝統工芸品の魅力⑦:着物をどのように広めるか?

着物をより身近に!先月、ホビーショーに行ったときに、着物の専門学校と伊勢丹がコラボレーションで、フッションショーを開催していた。専門学校生が自分でデザインした着物。今風というか、新しい風を感じた。なかなか、日常生活では着る機会はない着物。…

美術手帖 2016年6月号①

社会と関わるアートの実践私は人間のコミュニケーションや自己表現の力を信じ続けている。 アイ・ウェイウェイまぁしかし、このアートという業界は掴みどころがわからない。よくある2:6:2の法則に無理やり当てはめると、20% お金に余力があり、道楽で絵を描…

アートフェア東京2016

アートフェア東京2016ミニ書評ばかり書いていたけど、たまには普通のブログ記事を笑土曜日にアートフェア東京を視察してきた。日本だけでなく、アジアを中心に他国のギャラリーも多数参加。11:30くらいには、結構な人で会場が埋まってきました。作品も日本ら…

いのちを纏う―色・織・きものの思想 志村ふくみ①

形見分けきものは魂の依代です。(省略) だからそれを最もよく表しているのが、日本語の「形見」という言葉。その人が着ていたきものはこの人の魂の依代だから、その方が死んだ時に、その方を愛する方たち、その方の親しかった方、その方に連なる方にお分けし…

魯山人陶説 北大路魯山人①

至高の美とは?自然は芸術の極致であり、美の最高である。美味しんぼの海原雄山のモデルとなった人物である魯山人。カタチや表面上の形式には美は存在しない、その作品にある魂や精神にこそ美は存在すると述べている。では、魂や精神とは何か?それは、自分…

芸術を創る脳: 美・言語・人間性をめぐる対話①

芸術の役割 芸術は、何も人がびっくりするようなことではなくて、皆が忘れてしまっていること、忘れているけれども人々が必要とすることを提案できるかどうかで真価が問われるのです。 日本画の千住博先生は、本書でこう述べている。発展している都市は、必…

美術手帖 2016年 1月号 ①

日本画とは何か?ただ技術的なことではなく、外交や政治といったものを含んだ概念として「日本画」は創出された。(省略) 日本画か洋画かを位置づけるのは、一人の画家の想いや考え方ではなく、社会だった。正直なところ、アートに仕事をしているにも関わらず…

新しい仕事は日本文化を世界へ!趣味として嗜んでいたミーハーな僕がそれを仕事すると決めた3つの理由

4月から始まる新たな挑戦 昨日付けで退職し、新しい環境で働く決断をした。今日は、4月からの方向性について書きたい。もちろん、まだ働いていないので想像の世界のお話になる。だけど半年後、1年後、3年後に振り返った時に、自分にとって刺激になるように…

現代アートの本当の楽しみ方―表現の可能性を見つけにいこう

どのようにアートを楽しむのか? アートの鑑賞する際出てくる言葉「感受性」。一般的には、対象の要素を汲み取る力と言われている。 そう、僕が考えるアート一番興味深いところが、この感受性磨かれるところだ。 わからないなりに、作品と向き合い、感じたこ…

ピクサー展 アートとテクノロジーの融合に成功した30年の軌跡

ピクサーの凄さがわかる 現在、清澄白河にある東京都現代美術館で展示されている「ピクサー展」に行ってきた。 トイ・ストーリー3の監督であるリーアンクリッチ氏はこう述べている。 私たちの映画は高度なテクノロジーで作られているが、その核にあるのが、…

The Economistはポケモン20周年をどのように報じたのか?

ポケモン20周年僕が小学生のときに、大ブームとなっていたのが、「ポケモン」だ。僕はブルー版を持っていた。「ポケモン」をやっていないと、みんなの会話についていけなかったため、親にねだって買って貰った記憶がある。「ポケモン」を手に入れてからは、…

ヒトラーに抵抗した人々 - 反ナチ市民の勇気とは何か 著者:對馬達雄

だが、外政問題以上に、国民大衆には、失業不安と見通しにない生活の解決が最大の関心事であった。誰もが社会的な転落と窮乏の不安を抱えていた。歴史を振り返るとヒトラーといえば、悪人にレッテルが貼られている。そういう、教育を受けてきたからだ。しか…

茶室夢庵-八芳園の美しい庭園の中で頂く点茶

白金台にある美しい日本庭園 セレブが住むイメージがある白金台。明治学院大学、シュラトン都ホテルの近くにあるのが、八芳園だ。 入り口をくぐると美しい日本庭園が広がっている。 主に結婚式場として、利用されている。和の雰囲気が漂う空間だ。 鯉が泳い…

【告知】Fast Company読書会 3/5(土) 恵比寿 -2016年世界で最も革新的な企業から学ぶ-

★なぜBuzzFeedは世界で最も革新的な企業に選ばれたのか?★ 2016年も2ヶ月が過ぎました。年始に立てた目標を着々とこなしている頃でしょうか? もしかしたら、年度末の忙しさに忙殺されているかもしれません。 そんな忙しさに忙殺されているあなたでも、4月に…

「五百羅漢図展」 村上隆氏が伝えたいことの輪郭が徐々に見えてきた

森美術館で公開されている村上隆の五百羅漢図展宗教と芸術、人間の死や限界がテーマとなっているこの個展。森美術館の年間会員でもあるので、すでに数回訪れている。 初めて行ったときは、正直なところ難しくてよくわからなかった。今書いているブログの最初…

WIRED編集長に聞く、「音楽の学校」について語るときにぼくらが語ること

いいヘッドフォンを作るためには何をするべきか? 多くのメーカーは、こう考えるはずだ。よりクリアーな音を出すためには?コンパクトにするには?カッコいい流行りのデザインは何だろう?しかし、Beatsは違う。Beatsならまずファレル・ウィリアムスに会う。…

世界はなぜ日本の「ものづくり」に惚れるのか?その答えは「民藝」にあり!

日本の良さを再発見する雑誌、ディカバー・ジャパン Discover Japan (ディスカバー・ジャパン) 2016年 02月号 出版社/メーカー: エイ出版社 発売日: 2016/01/06 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 2月号の特集が、"世界はなぜ日本の「ものづくり」…

Wabi-Sabi わびさびを読み解く for Artists, Designers, Poets & Philosophers レナード・コーレン

日本人にとって「わびさび」とは何か? Wabi-Sabi わびさびを読み解く for Artists, Designers, Poets & Philosophers 作者: レナード・コーレン,内藤ゆき子 出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社 発売日: 2014/06/20 メディア: 単行本(ソフトカバー) こ…

英語勉強:語学交換パートナーとのカンバセーション 2回目

今年こそ英語力を! 毎年同じことを言っているけど、今年はもっと力を入れてやる。特に、ネイティヴとの会話する機会をどんどん増やしていきたい。 ということで、昨年末からスタートした語学交換パートナーとのカンバセーションの2回目を昨日実施した。前回…

新年 一般参賀 なぜ8万3000人が正月に皇居を訪れるのか?

陛下新年恒例の一般参賀が、皇居で行われた。天皇陛下は、「皆さんとともに、新しい年を迎えることを誠に喜ばしく思います。本年が、国民1人ひとりにとり、安らかで良い年となるよう願っています。年頭にあたり、わが国と世界の人々の平安を祈ります」と述べ…