Courier・Japonが会員制オンラインメディアに移行、紙雑誌はもう終わりなのか?
2016年4月から会員制のオンラインメディアに移行
クーリエ・ジャポンを初めて読んだのは確か大学生のとき。「世界はこんなに広がっているのか!」と衝撃を受けて、毎月発売を楽しみにしていた。
最近は、「自己啓発系に偏りすぎていること」「自分自身で新しい情報を調べる楽しさ」が理由で、買ったり買わなかったりだが、自分が書いているブログのコンテンツはクーリエ・ジャポンから影響を受けていると言っても過言ではない。
「COURRiER Japon(クーリエ・ジャポン)」(講談社)は最新号で、来年2月25日発売号をもって刊行を終了し、デジタルベースの有料会員制コンテンツサービスとして生まれ変わると発表している。
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/12/25
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログ
これまで以上に数多く、世界1500メディアから厳選された記事を配信することで、毎日更新とします。紙のページ数という制約に縛られることなく、「世界の裏側を知る長編ルポルタージュ」も「雑談に使える小ネタ」も、どんどんお届けします。過去に掲載された記事もアーカイブ化し、好きなときに読めるようにします。
会員制オンラインメディアに求めらるもの
会員の方には記事にコメントができるだけではなく、これから翻訳してほしい記事を投票していただいたり、毎月開催されるイベントに優先してご案内したり、という「場」を用意いたします。ほかにも英語力向上のための仕掛け、コミュニケーション機能など、いろいろな機能を実装していく予定です。
クーリエ・ジャポンは元々、各地で読書会や朝食会が開かれるなど、読者間でのコミュニティが強い雑誌。なので、これまでのようなリアルな場とオンラインでの場を作ることはシナジーを生むんじゃないかな。また、英語力向上の仕掛けなんかは、クーリエらしくて面白いですね。これで月額500~980円の価格帯だったら、ありですね。
紙雑誌はどうすれば良いのか?
クーリエ・ジャポンはオンラインへの移行を決断した 。年々発行部数が下がる中、他の紙媒体の雑誌はどうすればいいのか?雑誌『Numéro TOKYO』の編集者である軍地彩弓さんが、アートカレッジでこうおっしゃっていた。
「雑誌はよりインテリアに近づく」
記事のコンテンツだけでは、オンラインメディアと勝負できない。記事だけでなく、そこに雑誌が置いてあることで生まれる空間が大事なのだ。
代官山の蔦屋書店なんかは、うまくそこを取り込んでいるなと思う。なぜか行きたくなる、普通の本屋とは違うなんかオシャレな感じ。それはオシャレな空間にマッチするように選書された本が並んでいるから。紙媒体の雑誌が生き残るには、その雑誌自身が置いてることで輝きを放つ、なんかセンスいいよね、オシャレなカフェとかに置いてそうって思わせるような存在になる必要がある。
↓オシャレなカフェって海外のイケてる雑誌を自然に置いていますよね。
Marie Claire Maison [Italy] November 2015 (単号)
- 出版社/メーカー: HMC Italia
- 発売日: 2015/12/04
- メディア: 雑誌
- この商品を含むブログを見る
そう考えると、デザインやアート、ファション系の雑誌なんかは方向性を変えればまだまだやっていけそう。ビジネスとかお固い系の雑誌は、オンラインの方が稼げるんじゃないかな。
5年後、メディアは稼げるか―Monetize or Die ?
- 作者: 佐々木紀彦
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2013/07/22
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 作者: 吉田正樹
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2015/05/26
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
MEDIA MAKERS―社会が動く「影響力」の正体 宣伝会議
- 作者: 田端信太郎
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2012/12/19
- メディア: Kindle版
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (7件) を見る