世界はなぜ日本の「ものづくり」に惚れるのか?その答えは「民藝」にあり!
日本の良さを再発見する雑誌、ディカバー・ジャパン
Discover Japan (ディスカバー・ジャパン) 2016年 02月号
- 出版社/メーカー: エイ出版社
- 発売日: 2016/01/06
- メディア: 雑誌
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2月号の特集が、"世界はなぜ日本の「ものづくり」惚れるのか?"
その答えは、民藝にあるということで、日本民藝館を訪れた。
アクセス:井の頭線の東大前から徒歩10分弱
時は大正時代、工業化が進んで大量生産ができるようになり始めた頃だ。これまでには想像がつかないほど、モノが溢れて人々の生活が豊かになっていった、そう思われていた。
そこに一石を投じたのが、柳氏をはじめとする民藝運動だ。近代化という名の安易な西洋化に対する懸念から、良い生活とは何かという根本を追求したのだ。
その結論の1つが、日常の生活にこそ美が存在するということ。柳氏は民藝を「無心の美」「自然の美」「健康の美」の3つの美で表している。無名の職人が手仕事で作成し、我々の生活に自然と違和感なく溶け込んでいる、そここそが美であると考えていた。
その結論の1つが、日常の生活にこそ美が存在するということ。柳氏は民藝を「無心の美」「自然の美」「健康の美」の3つの美で表している。無名の職人が手仕事で作成し、我々の生活に自然と違和感なく溶け込んでいる、そここそが美であると考えていた。
実際にみることの意義
「民藝」という言葉は言葉でしかない。本当の民藝は、生活の中にあるものや職人の作業そのものである。
しかし、西洋のライフスタイルに何となく憧れを持っている我々は、今の生活にどれほど「民藝」を感じることができるだろうか?正直難しいなと思ったので、今回は実際に民藝館へ行くことにした。
少し違う言い方をすると、日本の空間に馴染んだ作品といったらいいだろうか、特段目新しいものはないが、品の良い民藝品が館内に展示されていた。本で読む以上に、じっくり作品を嗜むことができた。
少し違う言い方をすると、日本の空間に馴染んだ作品といったらいいだろうか、特段目新しいものはないが、品の良い民藝品が館内に展示されていた。本で読む以上に、じっくり作品を嗜むことができた。
「民藝」の視点で、日本のものづくりが注目されているのも同じ理由だろう。一方で、我々はBillsなどニューヨークスタイルに憧れている。それも1つでいい。実際にそこには心地よい空間があるのだから。ただ、外ばかり向いていて、内にある我々の歴史や文化・伝統に全く目を向けないのもったいない。そう改めて感じた。
- 作者: 柳宗悦
- 出版社/メーカー: 講談社
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民藝のインティマシー―「いとおしさ」をデザインする (La science sauvage de poche)
- 作者: 鞍田崇
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